豊橋には、川合健二という建築家の私邸がある。
いわゆるコルゲートハウスの川合健二邸。
サーフィンしに田原へ向かう途中に見かけるコルゲートは、石山修武の習作。
友人に建築家がいなければ興味のないことだった。
自邸の設計・プランは友人にお願いをした。
私からは特に、平屋であること以外の要望はしなかった。丸投げ。
プランを話す過程では、冗談でコルゲート的な話も上がった。
東南海沖地震の際は、崩れることなく転がる的な耐震設計…
結果として、奇をてらったデザインはなく
シンプルで大変住みやすい住宅となった。
恐らく、奇をてらったデザインの住宅にしても妻は「どうぞお好きなように」
と、私の意見を尊重してくれただろう。
良くできた妻なのだ…
川合健二邸
近頃、妻の体調が芳しくない。
今となっては、開口部も広く大変明るい住まいでよかったと
つくづく思う。
暗い気分も幾分、楽なのである。
きっと、妻にとっても良かったと思う。